リオ・デ・メッシ

自然本来のバランスを取り戻し、自然と共存しながら持続可能な農業を確立するために辿り着いたのがビオディナミであったといいます。つまりダニエーレ曰く、ワイン造りのためだけのビオディナミではなく、野菜、果物、牛、馬、豚、森・・全てがビオディナミで、農園の敷地全てがエコセール認定をうけるほど。

農園にはコルクの樹も自生しており、ダニエーレは自分のところで取れないのは塩とコーヒー豆だけとのこと。農園は昔から葡萄栽培に適した土地として葡萄が栽培されてきました場所ですが、中でも古くから最も条件のよい区画であるSolatio（ソラティオ＝日当たりが良い場所の意味）を中心に葡萄を植樹しなおし、1999年から現在の形でワインの生産を開始しました。

2020 年からデメテールの認証を取るためには、農園の栽培面積に応じて動物を飼育するこ とが義務付けられた。実際動物を飼える農園はきわめて少ないため、ますますデメテールの 認証を否定する生産者が増えるだろうとのこと。ラチェレータでは牛、馬、ロバ、鶏などト スカーナ原産種を数多く飼育しておりその点全く問題ない。

ビオディナミコの概念に従え ば農園で動物を飼育することは必須で、ぶどうの単一栽培でビオディナミコなどあり得ないとのこと。深い森林の中にポツンとある農園というのがふさわしいラチェレータ。 豊かな生態系にめぐまれた農園のすぐ近くにはオオカミも出るほど。自然が戻ればオオカミも戻ってくると言われているが、ここではオオカミは戻ってくるの ではなくいつもいる野生動物の1つ。生態系が守られている証拠でもある。