フラール・ルージュ/LES FOULARDS ROUGES
ソワフドマル ルージュ
ソワフドマル ルージュ
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LA SOIF DU MAL ROUGE 2022
Region:フランス ルーション
Grape:グルナッシュ・ノワール
Category:赤
※限定入荷につき、テイスティングコメントは輸入元資料より抜粋。
「La Soif du Mal」 はアメリカの役者で監督でもあるオルセン・ウェレス作の映画。刑事物語。英語のタイトルは「Touch Of Devil」。フランス語の 「Soif du Mal」 の直訳は「悪に喉が渇く。悪に染まる、悪を欲す」の意味。ジャン・フランソワはこの映画が好きということと、このワインの喉越しが良すぎるのでつい飲みすぎてしまい、誘惑に負けてしまった感覚がまるで悪に染まってしまったよう。この罪悪感がありながら、それでも飲み続けてしまう。。それでこのキュヴェ名にしたらしい。とにかくこの「Soif du Mal」シリーズは、ジューシーでスイスイと飲めるワインに仕上がっている。
濃厚でアルコールが高いワインが主流のルーションを、ソワフ大国にしたJ.F.ニック。 そのきっかけとなった彼の看板ワイン! プルーンやイチジクのジューシーさにセージの清涼感。ルーションのピノ?と思わせるような美しく洗練された果実味。熟成によって真価を発揮するに違いない!
【生産者情報】
繊細な感性を持ちながら果敢に挑戦し続けるジャンフランソワ・ニック。
スペインの国境に近いアルベル山麓の荒地を買い取って、自分自身で雑木林を引き抜き開墾した。何十年も放置されていた荒地を、葡萄園に再開拓したのである。開拓と一言で云ってしまえば簡単なことのように聞こえるが、実際はとんでもない困難を窮めた作業である。
南フランスの自然派ワインを育てあげた、南仏におけるボジョレのマルセル・ラピエール的存在の人物。ジャンフランソワ・ニックがルーションにやって来た時は、この地方には自然派らしき醸造元は殆ど存在しなかった。
今は彼が育てた若手自然派が竹の子のごとくに増えている。若手に惜しみなく醸造方法を伝授しているのである。まるでジャンフランソワ学校と云ってもいいほどである。若手にとっては尊敬とあこがれの人物といっていい。
彼の自然派醸造の能力は天才的と云っても過言でない。その凄さはエステザルグ共同組合で働いていた時に身につけた。現存する自然派の造り手は殆どが小規模醸造の造りしか知らない。ジャンフランソワの凄さは、設備がそれほど整っていない農協の醸造所で、しかも大型タンクで大量の自然派ワインを無事に造り続けてきた実践の中に隠されている。農協で89年より初めて91年にはSO2の使用を10mgに押さえ、96年にはゼロSO2を成功させた。
恐らく天才といわれるフィリップ・パカレでも農協の設備と大型タンクでの自然派ワイン醸造は困難なことだろう。ここでもジャン・フランソワ・ニックの天才的な実践対応力の凄さを垣間見ることができる。大型タンクで、清潔度も思うように出来ない条件下で彼なりに工夫している作業に頭が下がる思いだった。
南ローヌのエステザルグ農協で醸造長を長年務めていたジャンフランソワには無二の親友である現ラングロールのエリックと描いていた夢があった。二人で醸造元を打ち立てる夢だった。ところがある時、このアルベル山の麓を訪れた時に、すべてが変わってしまった。元々、地質学を専攻していたジャンフランソワにとって、この土地の多様性と複雑性を持ち合わせた地質と土壌に出会った時は感動を超える感動だった。本当に体の芯から震えるものがあった。自分がワインを造るのはここだ!ジャンフランソワは即決した。
ピレネー山脈の隆起と共に浮き上がったロッシュ・メールと呼ばれる太古の昔に海だった数億年前の岩盤が地表近くに現れている。地表には若干のシスト状の瓦礫や石英石、水晶がかった小石、鉄石、花崗岩、そして火山岩が砕けて砂状になった土壌。こんなにも多様で複雑な要素を備えた土地を今で見たことがなかったのである。しかも、標高300メートル、しかも夜は地中海からの風があり昼夜の寒暖の差が大きく、酸が残り安い。自分が造りたい理想のワインは、酸を主体にしながらも太陽も感じさせるピュアなワインだった。そんなワイン造りが可能な条件、微気象を完璧に備えていたのである。ジャンフランソワにとって、これからの人生を賭けるのはここしか考えられなかった。
2002年にドメーヌを立ち上げて20年、ジャンフランソワのワインは今では入手困難を極める。最愛のパートナーは同じくルーションのカリスマ醸造家yoyo。
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